平和を願う、知覧特攻平和会館
鹿児島市内から車で1時間程の距離に「知覧特攻平和会館」はあります。知覧市は今では「知覧茶」の名で親しまれているお茶の名産地ですが、太平洋戦争時は知覧飛行場が置かれ、特攻隊員達が出撃する基地となり、特攻の街と呼ばれていました。
知覧の地で恒久の平和を祈念する
第二次世界大戦(太平洋戦争)末期の沖縄戦において発令された作戦、菊水作戦(特攻作戦)で、沖縄の海に散っていった陸軍特別攻撃隊員の遺品や関係資料が館内には展示されています。その多くの貴重な遺品や資料はご遺族の方々のご理解とご協力の元、集められたものです。
館外の敷地内は知覧平和公園として整備されており、特攻隊員が出撃の前日まで寝食を共にした三角兵舎や特攻機として使用された一式戦闘機「隼」があります。
三角兵舎
半地下式になっている兵舎。特攻隊員が出撃の日までここで暮らしていました。出撃前日に特攻隊員はここで父母宛に遺書を書いていたそうです。それを思うと胸が痛みます。
一式戦闘機「隼」
太平洋戦争において陸軍の主力戦闘機として一式戦闘機「隼」Ⅲ型甲をモデルに当時の資料や有識者の意見を取り入れて忠実に再現したもの。訪れたのが3月末だったので、まだ桜は開花したばかりでしたが、4月になると、満開の桜が敷地内に咲き誇ります。
映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」
石原慎太郎が制作総指揮・脚本を手がけた映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」の記念碑が立っていました。知覧特攻平和会館が制作協力しています。
戦争という悲劇を後世に残し、恒久の平和を願う知覧特攻平和会館。一度は訪れてみてはいかがでしょうか。
知覧特攻平和会館の詳細情報・アクセス
住所:〒897-0302 鹿児島県南九州市知覧町郡17881番地
TEL:0993-83-2525
営業時間:AM9時からPM5時
休業日:年中無休
入館料 : 大人500円 小人300円
知覧特攻平和会館公式HP